大学受験レヴェルの国語現代文を勉強する時に、有名予備校講師が執筆の参考書などには
・論理をしっかり追って読み、論理的に考えることが大事でセンスや勘で解いてはいけない。
というようなことが書いてあります。これは本当になのでしょうか?
結論を言うと・・・まぁだいたい本当です(笑)。こんなことを言うと「だいたい本当」ってどういうこと?と聞き返されそうですが、少し考えてみましょう。
まず初見問題のテストや模試などで現代文の点数が良かったり悪かったりと乱高下するような人は、国語力がちょっと低いことが多いです。それはやはり「論理的に読めていない」からでしょう。
なんとなく読めているつもりでちゃんとは読めていない・・・このタイプの人には、基本的な文法の確認をしてから例題で練習、そして短めの文章問題をたくさんやって論理力をつけて選択肢のしぼる実践練習をする。
慣れてきたら長めの評論を論理的に読んで、長めの選択肢をしぼる練習をしっかり積む。ザックリと大まかに言うとこのような練習で点数は確実に上がっていきます。
あとはタイプの違う評論の種類を増やしていき、過去問に挑戦・・・特に理数系で論理思考が備わっている高校生や予備校生の多くは現代文で9割取れるようになる人も多いです。
しかし中には、そこまで論理的な思考の訓練を積んだりしなくても、現代文で9割以上とれる人もいるでしょう。そしてそういう人は決まって「そんな論理的な練習をやらなくても、だいたい勘で解けない?」と言うのです。
この考えも全否定はしません。なぜならそういう人はこれまでの経験から無意識にちゃんと日本語を理解して読む習慣が身についているから点数がとれるのです。このすでに身についている日本語力を勘やセンスと呼ぶのか、それとも論理的な思考ができるから論理力なのか・・
人間のことですから簡単にどちらかに分類することは難しいでしょう。
「自然と備わっているセンスのある論理思考力」といったところでしょうか。そういう方は論理力上げる訓練をやってもいいですが、むしろ語彙を増やすことなどの方がさらに点数が上がると思います。
高校生になった時点での日本語能力は偏差値が高いとされる進学校の生徒でも、個々にかなり差がありますから例えば、
・小説やニュースなどの活字をそれなりに読んで来て日本語力がそれなりにあるが点数に結びついてない人
→ 論理的に読み、本文と選択肢を照らし合わせて絞っていく方法を身につけるとかなり伸びる。
・活字をあまり読んでこなかった人で、点数も低いタイプ
→論理的に読み、短めの例題で練習する → 点数が上がってこれば、徐々に文章や問題のレヴェルを上げる。
→点数が上がらない場合は、日本語力が高校生レヴェルではないので、小学生高学年レヴェルの文章から語彙力・論理力をつける。
これはとても大雑把な分類ですが、人によって高校生活のスタート時点でかなり差があるのが国語現代文の現実なので、対処方法も個々に異なると思うのです。
しっかりと勉強と対策をしない人が多い国語現代文・・・共通テストで他に人に差をつける大きなチャンスの教科ですから、もちスタ!では基本から共通テスト攻略までをサポートできるように現在作業中です。
大学受験のための国語現代文を勉強するにあたって、いろいろな参考書なども出ていますが、それらには共通の弱点があることは前記事で触れました。
今回も高校生・受験生の国語の勉強について本格的に取り組む前にいくつかのことを確認してみましょう。例えば、いろいろな参考書などに、
・現代文の点数が伸びていくために、これまでの子どもの頃からの読書量は関係が無い。
・論理をしっかり追って読み、論理的に考えることが大事でセンスや勘で解いてはいけない。
などど書かれています。これは本当にそうなのでしょうか。
結論を言うと、そうだとは思うけど・・・全面的に賛成とも言い切れないかも・・・ということになります(笑)。どういうことかというと、まず子どもの頃からの読書量について考えてみましょう。
読書というとどんなことを指すのでしょうか。一般的には小学生時代には物語やお話を読むこと、中学生以降だと小説を読むことだと思われていると思います。読書感想文を課題にしている学校もありますが、これらも小説を読んで書くものです。
これまで受験生を見てきて、子ども時代から読書習慣があると現代文の点数が良いかどうかの関連は・・・
定期テストや模試などで50%~70%程度の得点率でうろちょろしている受験生に、読書習慣を尋ねても、読んできた派も読んできてない派も点数は似たり寄ったりで顕著な違いは感じられません。その意味では有名講師や参考書が言っているように読書は現代文の点数とは関連性が薄いように思います。
ところが、基本的な文法・論理的にとらえる練習・本文を把握してからの選択肢の検討と絞り込み などの練習をするうちに、点数が次第に伸びていくのは読書習慣があるタイプの方なのです。
この違いはいったい何なのだろうかとずっと考えていたのですが、これはシンプルに読書習慣がある人の方が、無い人よりも日本語の語彙力やさまざまな知識・読むスピードで優れている ことが関係していると思われます。
つまり読書習慣が無いタイプは、基本文法や論理的に読んだり捉える練習・選択肢を絞る法則などをがんばって練習しても、肝心の日本語力そのものが低く本文や選択肢の意味がよくわからないので、伸びていくことが難しいのです。
例をあげると、今年2026年1月の共テ国語の現代文・第2問の小説問題で、うちのとある予備校生は「翻訳家」と「小説家」を同じものだと思っていて解けなかったのです。
翻訳家とはどういうものか、小説家とは違うのか・・・これって高校や予備校が教えることではないですよね。10代の後半なら知っていて当然のことです。
この10代後半なら知っていて当然と思われるような知識、語彙力なども含めてが、読書が少ない方には足りていない傾向にあります。現代ならスマホで気軽に情報を得られるから何でも知っていそうな気がしますが、みんな自分が興味のあるものにしかアクセスしないので教養が増えることが期待できないのでしょう。
読書は小説でなくてもいいと思います。いろいろな教科の参考書でもいいですし、新聞でも雑誌でもニュースウェブサイトでもいいのです。
まずは活字を日々読むという習慣をつけることは、国語力をあげる大きな助けとなります。
論理とセンスと勘については、また次回に考えてみましょう。
もちスタ!では大学受験国語現代文の問題と解説に力を入れていく準備をしています。
重視しているのは国語力を上げていく段階をちゃんと踏むことです。
イメージとしては、
国語基礎文法 → 例題 → ミニ読解問題 → 長めの読解問題で共テレヴェルに近づく です。
これだけ情報のあふれている時代ですから、共通テストレヴェルの現代文を攻略するための参考書や問題集は山ほどあり、それらには有効な情報も盛りだくさんです。
しかしそれらを数十冊以上読んでいると共通の弱点があるように思います。
1つは「超初心者のための〜」とか「はじめての〜」のように現代文の初歩ようなことを謳っているのに、中身を見ているとそんなに簡単でもないことが多いのです。
おそらく普段は予備校の人気講師をしている方からすると、現代の高校生や予備校生の日本語力がここまで低いというのがあまり想像できていないのかもしれません。
2つ目は、参考書の中でもちゃんと初級者の内容から始まっていて、基礎文法やミニ例題などからつくられている優秀な本もありますが、残念ながらそれらの大半も、ミニ例題 → 実践形式問題 へのレヴェルアップに落差があり過ぎるのです。
同じ本の中で、「ここまでで習得したことを活かして、実践問題を解いてみましょう」の問題に入ると・・難しくて急にできない・・・。
そうしたレヴェルアップのギャップを埋めることができれば、現代文を攻略できる人がもっと増えるのではと思い、共テの読解問題よりも文章が短くて力になる問題の準備を進めているところです。
当然、現代文でも他の教科でも市販の参考書や問題集を選ぶには、本屋さんで中身を見てみて読みづらかったり、わからないことが多かったりするものは現在のご自身のレヴェルには合っていないということになります。できないものを無理にやってもやっぱり続かないし、すぐに本を開くことすらしなくなります。
現代文のレヴェルアップの上り坂をなだらかにする!これが、もちスタ!の1つの大きな目標です。