思考力の前にやることは

「思考力」が現代の授業やテスト問題のトレンドだということは前回に述べましたが、すぐに思考力問題に対応できるものなのでしょうか。

たとえば小学2年生の後半に算数で九九を暗記します。

学校の授業でみんなで一斉に唱えて覚えたり、お家でも九九の表を壁に貼って覚えるなんてことは昔も今もやっていることでしょう。最近は九九の問題をランダムで出してくれるアプリなどもありますから、上手に活用したいものです。

この九九を暗記する小学2年生の時点では、かけ算についての基本的な概念を理解していないと思います。

たとえば九九のペーパーテストの時に、

8×9=   ハック・・あれなんだっけ?となった場合に、

8×8=64  ハッパ64なんだから、そこに8を足せばいいので、64+8=72 と思える小2は少ないでしょう。

単に九九を暗記している段階ですから、そう考えられなくても特に問題はありません。まずは九九を覚えてしまって、のちに学年が上がっていくうちに自然とかけ算について理解していくものでしょう。

そうです。小学2年生ではかけ算を単に覚えているだけでも、いずれは理解にまで至る必要があります。理解していないと次の考える段階にまで到達できないものです。

九九を暗記 →  かけ算の仕組みを理解(小3や小4で) →  考える力を身につけて文章問題も攻略

簡単に言うとこのような流れになると思いますが、これは算数だけではありません。国語も英語もだいたいみんなこのような流れで上達していくわけですから、覚えることはやはり大事です。

覚える から 理解する の段階へ進む時に苦労する人もいると思いますが、これについてはまた次回に考えてみましょう。

09.小学生勉強コラム

思考力の時代!ではありますが

現代のテストのトレンドは「思考力」です。

文科省も思考力というキーワードをはっきりと打ち出していますし、それに伴って世の中の参考書や問題集も塾も通信教育もみんながそろって「暗記することから思考力問題へ対応できる力を!」となっています。昔より単純暗記の重要性は減っているとみんなが口を揃えて言うようになっています。

そのこと自体に異論はありません。昔みたいに固定電話の番号を数十個も100個も暗記している必要性はなくなり、AIが物事を教えてくれる時代です。そして事実、丸暗記していれば100点がとれるような問題は減っていますし、子ども達がちゃんと考えることができるように育って欲しいと思います。

しかし、物事を覚えていないのに、理解していないのに考えることなんてできるのでしょうか。

いくら暗記の重要度が下がっていると言っても「掛け算の九九を覚えなくていい」ということにはならないでしょう。日常の言葉も漢字もいわざみんな記憶力です。そしてそれらを使いこなせないと、テストに挑むところか人との日常の会話すらできませんし、日常生活でスムーズに行動することができないのです。しかもスマホで調べても一瞬でわかったつもりで・・直後には忘れてしまって会話できないなんてことは、日々の生活でいつも遭遇しています。

ですからやはり覚えることは重要です。何事も覚えていなくては即座に対応できないという普通の事実をもっと重要視する必要があるように思います。

覚えた後は理解ですね。単純暗記で済む事柄もありますが、それだけでは応用できないものもあります。

まずは覚えるということはやはり重要ということを次回に考えてみましょう。

09.小学生勉強コラム