大学受験国語現代文勉強の前に・読書は関係ある?

大学受験のための国語現代文を勉強するにあたって、いろいろな参考書なども出ていますが、それらには共通の弱点があることは前記事で触れました。

今回も高校生・受験生の国語の勉強について本格的に取り組む前にいくつかのことを確認してみましょう。例えば、いろいろな参考書などに、

・現代文の点数が伸びていくために、これまでの子どもの頃からの読書量は関係が無い。

・論理をしっかり追って読み、論理的に考えることが大事でセンスや勘で解いてはいけない。

などど書かれています。これは本当にそうなのでしょうか。

結論を言うと、そうだとは思うけど・・・全面的に賛成とも言い切れないかも・・・ということになります(笑)。どういうことかというと、まず子どもの頃からの読書量について考えてみましょう。

読書というとどんなことを指すのでしょうか。一般的には小学生時代には物語やお話を読むこと、中学生以降だと小説を読むことだと思われていると思います。読書感想文を課題にしている学校もありますが、これらも小説を読んで書くものです。

これまで受験生を見てきて、子ども時代から読書習慣があると現代文の点数が良いかどうかの関連は・・・

定期テストや模試などで50%~70%程度の得点率でうろちょろしている受験生に、読書習慣を尋ねても、読んできた派も読んできてない派も点数は似たり寄ったりで顕著な違いは感じられません。その意味では有名講師や参考書が言っているように読書は現代文の点数とは関連性が薄いように思います。

ところが、基本的な文法・論理的にとらえる練習・本文を把握してからの選択肢の検討と絞り込み などの練習をするうちに、点数が次第に伸びていくのは読書習慣があるタイプの方なのです。

この違いはいったい何なのだろうかとずっと考えていたのですが、これはシンプルに読書習慣がある人の方が、無い人よりも日本語の語彙力やさまざまな知識・読むスピードで優れている ことが関係していると思われます。

つまり読書習慣が無いタイプは、基本文法や論理的に読んだり捉える練習・選択肢を絞る法則などをがんばって練習しても、肝心の日本語力そのものが低く本文や選択肢の意味がよくわからないので、伸びていくことが難しいのです。

例をあげると、今年2026年1月の共テ国語の現代文・第2問の小説問題で、うちのとある予備校生は「翻訳家」と「小説家」を同じものだと思っていて解けなかったのです。

翻訳家とはどういうものか、小説家とは違うのか・・・これって高校や予備校が教えることではないですよね。10代の後半なら知っていて当然のことです。

この10代後半なら知っていて当然と思われるような知識、語彙力なども含めてが、読書が少ない方には足りていない傾向にあります。現代ならスマホで気軽に情報を得られるから何でも知っていそうな気がしますが、みんな自分が興味のあるものにしかアクセスしないので教養が増えることが期待できないのでしょう。

読書は小説でなくてもいいと思います。いろいろな教科の参考書でもいいですし、新聞でも雑誌でもニュースウェブサイトでもいいのです。

まずは活字を日々読むという習慣をつけることは、国語力をあげる大きな助けとなります。

論理とセンスと勘については、また次回に考えてみましょう。

53.現代文攻略前に必要なこと