思考力の前にやることは02

前回はかけ算の九九を例に、

九九を暗記 →  かけ算の仕組みを理解(小3や小4で) →  考える力(思考力)を身につけて文章問題も攻略

簡単に言うとこのような流れがあり、それは算数だけではなく国語も英語もだいたいみんなこのような流れで上達していくので、覚えることはやはり重要だということを書きました。

この 覚える から 理解する の段階へ進むとは、どういうことなのでしょうか。

例えば英単語を

climate change 気候変動 と覚えるとして、これで身についたということなのでしょうか。こんなことを言うと、

I'm currently studying climate change. って実際の英文で言えないとダメなんでしょ?という答えが返ってきそうですが、それはとてもいいことだとして、いやそれ以前の問題なのです。

そもそも 気候変動 の意味をだいたい知っていないと英単語のclimate change を覚えても本当はわかっていないことになります。

気候変動 は、「昨日はあんなに暑かったのに今日は急に涼しいよね」というものではないですよね。それは 天気 ですが数年前に実際に高校生を教えていてあった会話です。

気候変動とは少なくても数年、いや数十年数百年、場合によっては数万年どころかもっと長いスパンのことを指すというのが一般的な認識だと思います。

しかし当時高校生にそう説明した時に「長い・・・スパン・・・」というような感じで、つまり今度は スパン がわからないのです。

スパン を仮に 時間的な距離 のようなものだと知らなくても文脈からなんとなく 間 とか 時間 などだと想像がつくかと思いますが、それも無いです。

表面上の言葉や文章は読めるけど、本当は全然理解していない状態・・・これは一朝一夕で向上させるのは至難の業です。そう考えると理解するというのは結構難しいものなのかもしれません。10代の中盤くらいだと、そこまでに備わった語彙力や理解力には人によって大きな違いがあるものなのだと、この時再認識させられました。

おそらく、とても幼い頃からの周囲の会話などを通じて日本語力が向上するものなのではないでしょうか。だとすると現在の日本の環境は大変厳しいものになってきています。昔のように家族が多かったり、親戚の集まりが頻繁にあって祖父母や叔母叔父の話なども通じて自然と身についていた日本語という構図はすでにほとんど無くなっています。

やはりここは身近な大人が国語力がつくように一緒に勉強していくしかないように思うのです。

その具体的な方法については、また次回考えていきましょう。

09.小学生勉強コラム